コンクリートの健全性試験
PI8000
スイスのProceq(プロセク)社が開発したPI8000は、iPadとピックアップセンサをBluetooth接続することで、現場で簡単にインパクトエコー試験を実施できる革新的な非破壊検査ツールです。
コンクリート構造物の健全性調査、杭長測定、パイル品質検査、コンクリート板の厚さ測定、欠陥検出など、幅広い用途に対応。建設・インフラ業界での品質管理や保守点検に最適です。
【適合規格】
ASTM C1383
ASTM D5882
DGZfP Merkblatt B11
RI-ZFP-TU
製品特長
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1つのプローブで杭の試験をサポート
PI8000は、特許取得済みの革新的なプローブ設計により、杭の健全性試験と衝撃エコー試験の両方を1台で実施可能です。
これにより、異なる試験機を使い分ける必要がなく、作業効率が向上します。さらに、精度の高いデータ取得を実現し、杭の品質評価を迅速かつ正確に行うことが可能です。 -
アプリ連携でリアルタイムチェック
専用アプリを活用することで、衝撃の質をリアルタイムで確認可能。同じ現場内の複数の杭を即座に比較し、異常があるかどうかを素早く判断できます。
視覚的なデータ表示により、経験の浅い技術者でも直感的に異常を発見できるため、検査の精度向上と効率化に貢献します。クラウドでデータを共有できるため、リアルタイムで確認・分析ができます。この機能により、現場を離れる前にデータの品質をチェックでき、測定ミスや追加検査の必要性を事前に把握することで、再作業の削減と業務効率の向上を実現します。
インパクトエコーとは?
◎コンクリート構造物の非破壊検査技術
インパクトエコー試験は、コンクリート構造物の健全性評価や劣化診断に不可欠な非破壊検査技術です。スラブ、壁、トンネルライニング、デッキ、コンクリート舗装など、インフラの耐久性を確認するための重要な手法として広く利用されています。
この技術では、コンクリート表面にハンマーやインパクターで応力音波を発生させ、その波の伝播と反射を分析します。内部の空隙や亀裂、層間剥離、劣化の有無を高精度で検出できるのが特徴です。適切なトランスデューサ(センサー)を使用することで、時間領域・周波数領域での詳細な解析が可能となり、正確な診断が実現します。
インパクトエコー試験は、コンクリート構造物の健全性評価や劣化診断に不可欠な非破壊検査技術です。スラブ、壁、トンネルライニング、デッキ、コンクリート舗装など、インフラの耐久性を確認するための重要な手法として広く利用されています。
◎インパクトエコーの応用範囲
インパクトエコー試験は、コンクリートの厚さ測定に最適な技術です。特に、片側からしかアクセスできない構造物の評価に優れ、基礎スラブや擁壁、トンネル、橋脚などで活用されています。
また、この技術は地下の欠陥や埋設物の位置特定にも有効です。検出可能な内部欠陥には、以下のようなものがあります。
・ ハニカム(コンクリートの充填不足)
・ 層間剥離(コンクリート内部の剥がれ)
・ 空隙やクラック(ひび割れ)
・ 埋設された異物(鉄筋や配管など)
これにより、コンクリートの品質管理や老朽化診断を非破壊で迅速に行うことが可能となります。
◎実際のコンクリート検査事例
築50年以上の古い建物の改修では、正確な構造データが不足しているケースが多く、改修作業の計画立案が難航することがあります。竣工図が失われている場合、基礎スラブや地下室の擁壁の厚さを正確に測定することが重要になります。
インパクトエコー試験は、こうした既存建築物の改修工事において強力な非破壊検査ツールです。コンクリート内部の状態を精密に分析し、厚さ・欠陥・劣化状況をリアルタイムで評価可能なため、改修計画の精度向上や施工リスクの低減に貢献します。


用途・対象
・コンクリート構造物の厚さ測定・欠陥検出
・建物の基礎スラブや壁の厚さ測定
・杭(パイル)の健全性試験・品質評価
・トンネルや橋梁のコンクリート厚さ検査
・耐震補強前の構造評価
・空隙や剥離の検出による構造物の長寿命化
・ダムや堤防などのコンクリート耐久性評価
・プレキャストコンクリートの厚さ均一性評価
・製造工程での欠陥チェック(ハニカム・空隙検出)
・製品出荷前の品質検査
・鉄道高架橋や駅舎のコンクリート構造検査
・空港滑走路の厚さ・ひび割れ検査
・高速道路のコンクリート舗装・橋梁の劣化診断
・原子力・火力・水力発電所のコンクリート構造診断
・石油・ガスプラントの基礎コンクリート検査
・風力発電の基礎杭の健全性チェック
・大学や研究機関での材料試験
・新しいコンクリート配合の品質検証
・国や自治体の技術研究所での耐久性評価

ソフトウェア
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実用例・活用例
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よくあるご質問
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・数字(0~9)と記号をそれぞれ1文字以上含めてください
・小文字(a~z)と大文字(A~Z)の両方を含めてください
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