硬化層深さ測定機
HTD4000
<特許取得済> 硬化層の分布を把握するために、硬さ試験機を使用した測定方法は広く認識されています。しかし、従来の方法では試料の切断や研磨が必要であり、測定に非常に時間がかかるという課題がありました。
Ernst(エルンスト)社が開発したHTD4000は、圧子を試料に貫入させ、負荷に対する硬さを連続的に計測することで、硬化層の深さを迅速に測定できる画期的な装置です。従来の方法とは異なり、試料の切断や研磨を必要とせず、簡単かつ正確に測定を行うことができます。
HTD4000は、ケース硬度深さ分析器として最大2.7mmの厚さを非破壊で即時検証できます。装置は熱処理制御の要求に適合するよう設計されており、大型の試験ピースにも対応できる大容量スタンドを備えています。
さらに、特別なメンテナンスは必要なく、厳しい環境下でも安定した動作が可能です。超硬ペネトレータの耐用年数は約2,500~3,000試験となっており、使用する材料や最大荷重に応じて寿命が変動します。
製品特長
-
0.5mm~2.5mmの硬化層深さを測定可能
HTD4000は、幅広い硬化層の深さに対応し、精度の高い測定を実現します。従来の方法では必須だった試料の前処理が不要になり、手間を大幅に削減できます。試験力に応じて変動しますが、最短60秒で測定が完了するため、作業効率が大幅に向上します。さらに、試験力に対する硬さの分布データを得ることができ、より詳細な分析が可能です。従来の試験方法と異なり、測定者による誤差が発生しないため、常に安定した測定結果を得ることができます。
-
試料に応じた特注機の製作が可能
標準モデルだけでなく、試料に合わせたカスタマイズも対応しており、幅広い用途に適用できます。ぜひお問い合わせください。
用途・対象
・エンジン部品、ギア、クランクシャフト、カムシャフト、ベアリングなどの熱処理部品の硬化層深さ測定
・航空機や宇宙機の部品の表面硬化処理後の品質確認
・焼入れ、浸炭処理、窒化処理などの表面改質処理を施した金属部品の品質管理
・レールや車軸、ギア、駆動部品など、耐久性が求められる大型部品の検査
・発電所やプラントのタービン、バルブ、ポンプなどの高温・高圧環境で使用される部品の硬度評価
・切削工具、プレス金型、ダイカスト金型などの硬度管理や品質検査
・新素材の開発や表面処理技術の研究における、硬化層の特性評価

製品仕様
測定原理 |
圧子貫入方式(エルンスト社特許) |
---|---|
測定方法 |
試験力 -硬さ曲線より演算 |
測定時間 |
60秒~120秒(硬化層深さによる) |
測定範囲 |
0.5mm~2.5mm(0.5mm以下:特注も可能です) |
測定精度 |
±5% |
試験力 |
2,000N~40,000N(200kp~4,000kp) |
表示 |
硬化層深さ表示/ビッカース硬さ表示。 硬化層の硬さ値は設定可能 |
出力 |
USB |
校正方法 |
硬さ基準片による校正 |
電源 |
AC100V/200V 50/60Hz |
環境温度 |
10℃~50℃ |
最大試料寸法 |
高さ=300mm 奥行=330mm(特注も可能) |
本体寸法 / 重量 |
1,200 x 400 x 850 mm / 450 kg |
実用例・活用例
-
具体的な導入事例については準備が整い次第、本ページにて公開いたします。最新情報をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
実用・活用例 関連記事はこちら
よくあるご質問
-
よくあるご質問(準備中)
現在、「よくあるご質問」の内容を整備中です。お客様からいただいたご質問やご相談を基に、順次更新してまいります。ご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
製品カタログ
上記ボタンよりダウンロードいただけます。