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開発技術の概要
トンネル施工時の支保工建て込み作業は、オペレータ1~2 名と作業員3 ~ 4 名が必要となります。
本システムは、切羽近傍での作業が必要なく、オペレータ1 名がエレクタをコントロールし支保工建て込み、天端締結を行える技術です。
省人化と安全性・施工性を向上させ、切羽災害リスクを減少させます。
システム概要
・支保工に測定用プリズムを設置
・トータルステーションを利用した支保工位置ナビゲーションシステム
・微調整機能付きエレクタを使用し支保工建て込み、天端締結
・建て込み時にモニタで支保工位置の確認が可能
・建て込み後、プリズムは遠隔回収装置を使用し回収
(切羽に人が近づく必要がない)
施エスピードは通常の約3倍
人力で行っていた位置合わせ作業のICTを活用した機械化、金網などの現場設置作業の省略、吹付けコンクリートと鋼製支保エ建込み作業の並行作業により、通常施工時間の約1/3で鋼製支保工建込みが可能になります。
ICT活用で建込み精度が向上
人カ・目視で行っていた鋼製支保エの位置合わせ作業にICTを活用して機械化することにより建込み精度が向上し、
特に従来の定尺長のつなぎ材(タイロッド)を省略することにより、カーブ区間における建込み精度が向上します。
トンネル構内支保工建て込みイメージ
※実際には、プリズムは施工機械側に設置されます。図ではわかりやすいように切羽側に付いています。