トンネル切羽前方探査機
TSP303 Ease
NETIS登録番号:CB-150009-VE
TSP303 Easeは、トンネル掘削における切羽前方の地質不連続帯(破砕帯・帯水層など)を短時間で探査できるシステムです。発振孔内で少量の火薬を発破し、弾性波を発生。反射波を高感度レシーバーで受振・記録し、専用ソフトウェアで解析します。取得データは3Dモデルとして視覚化され、地質不連続帯の位置や弾性波速度分布を詳細に把握できます。測定から解析結果の出力まで、わずか半日で完了するスピーディなソリューションです。
製品特長
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高精度な3D地質解析
トンネル軸を中心に、左右50m、前方100~150mの範囲を3Dモデル化し、各グリッドごとの弾性波速度を解析して詳細な地盤情報を取得できます。さらに、縦・横断方向での輪切り表示が可能で、反射面を投影した3D弾性波速度マップの生成にも対応しています。また、Vp・Vs速度を基にした2D物性値解析が可能で、最終的な解析結果はDXF形式で出力できるため、CIMデータとしても活用できます。
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パワフルな3D解析ソフトウェア
ウィザード形式の3D地震波形データ処理(全自動・半自動対応)に対応しており、岩石の種類や岩級を一覧表示できます。最大250m × 100m × 100mの3D解析モデルを設定できます。
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簡単・安全な計測作業
耐久性の高いハードウェアを採用しており、厳しい現場環境にも対応可能です。また、現場エンジニア向けに直感的な操作システムを備えているため、短時間で計測ケーブルを接続でき、操作ガイド機能に従うだけで簡単に測定できます。記録データはその場で即時に確認できるため、スムーズな作業が可能です。
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柔軟な出力オプション
3時間以内で結果報告が可能で、トンネル軸に対する不連続面の3D表示にも対応しています。さらに、ユーザーは平面・断面・縦断図の描画を自由に選択でき、2D・3Dのグラフィカルなレポート出力機能を活用することで、より詳細な解析が可能です。また、P波速度(Vp)やS波速度(Vs)、Vp/Vs比率、ポアソン比、岩石密度、静的・動的ヤング率、せん断弾性率、体積弾性率などを高精度に推定できるため、切羽前方の岩盤物性値を的確に把握できます。
用途・対象
・道路・鉄道トンネルの掘削時に、切羽前方の地質状況を把握し、安全かつ効率的な施工を支援
・山岳トンネルや都市部の地下工事において、予期せぬ破砕帯や帯水層の影響を最小限に抑える
・ダム建設やシールド工法を用いた地下インフラ工事において、掘削前の地盤リスク評価に貢献
・事前の地盤調査による施工計画の最適化やコスト削減
・地下鉱脈の調査や鉱山開発において、坑道掘削時の安全管理に利用
・採掘計画の立案や、地下水の影響を事前に把握するためのデータ収集
・地すべりや断層の調査を行い、インフラの安全性を確保
・既存トンネルの補修・補強計画のための地質解析に活用

実用例・活用例
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具体的な導入事例については準備が整い次第、本ページにて公開いたします。最新情報をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
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よくあるご質問
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「TSP203」と比較して、「TSP303」の大きな変更点はどこですか?
データ取得を3次元で行い、3Dデータ解析及び結果を3Dで表示させることができるようになりました。
製品カタログ
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