トンネル切羽前方探査機
TSP603ワイヤレス
CB-150009-VE
TSP603ワイヤレスは、トンネルの切羽前方に存在する地質不連続帯(破砕帯・帯水層など)を迅速かつ正確に探査するための先進的なシステムです。このシステムは、トンネル内の孔壁に設置された発振孔で少量の火薬を発破し、弾性波を発生させます。その後、反射波を高感度のレシーバーで受信・記録し、解析ソフトで地質不連続帯の位置を3Dで可視化します。
測定範囲は100m~150mにおよび、解析結果により切羽前方の弾性波速度分布や周辺地山の地質状況を把握することができます。すべての作業は半日以内で完了でき、効率的な作業環境を提供します。
製品特長
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簡単な設置・操作で現場作業を効率化
TSP603は、現場作業員が30分以内で設置できる簡単なシステム設計となっています。さらに、直感的な操作で専門的な訓練なしに誰でも使用可能です。これにより、現場での時間を大幅に短縮し、効率的な作業が実現します。
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ワイヤレス接続と自律型Wi-Fiネットワーク
TSP603は、ワイヤレス接続により、配線の煩わしさを排除し、自由な移動とスムーズなデータ転送を実現します。また、自律型のWi-Fiネットワークを搭載し、安定した通信を確保。これにより、作業環境に関わらず常に安定したパフォーマンスを発揮します。
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高精度な同期機能とデータ収集
高精度な同期機能(< 20 μs)を搭載しており、正確かつ信頼性の高いデータを得ることができます。定期的または連続的なデータ収集にも対応し、継続的なモニタリングが可能です。
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測定時間の短縮とTBM対応
TSP603は、測定時間の短縮を実現するため、迅速に地質探査を行います。さらに、TBM(トンネルボーリングマシン)を使用した掘削にも最適化されており、TBM作業中でも安定したデータ取得が可能です。
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オプション機能で柔軟な対応
オプションとして、インパクトハンマーソースにも対応可能で、さまざまな測定条件に柔軟に対応します。これにより、非火薬で測定ができ、複雑な地質環境でも高精度な測定を実現できます。
用途・対象
・鉄道・道路・地下鉄トンネルの掘削時に、切羽前方の地質状況を事前に把握
・地下水や破砕帯の有無を事前に調査し、施工リスクを低減
・鉱山開発における坑道掘削時の安全管理と地質評価
・地熱発電所のボーリング調査や地下資源(石油・天然ガスなど)の探査
・地下水の影響や不安定な地盤の特定による事前対策
・トンネルや地下空間の健全性を評価し、崩落リスクを低減
・先進的な地質解析技術の研究や教育用途
・道路・鉄道・水道施設の老朽化診断や保守計画

実用例・活用例
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具体的な導入事例については準備が整い次第、本ページにて公開いたします。最新情報をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
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機能紹介動画
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